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子宮内膜症と不妊の関係

成熟期の女性に多く発症する子宮内膜症。成熟期は、妊娠、出産など女性の体にとってとても大切な時期です。子宮内膜症は重い月経痛を引き起こすだけでなく、不妊の原因になるともいわれています。子宮内膜症になると、妊娠ができなくなってしまうのでしょうか?
今回は、子宮内膜症と不妊の関係や治療方法について紹介します。

子宮内膜症が不妊の原因になるのはなぜ?

子宮内膜症は、子宮内膜が子宮以外の場所で増殖してしまう病気です。発生しやすい場所は、ダグラス窩(子宮と直腸の間)や卵巣の中です。子宮の周辺部に増殖してしまう結果、妊娠に重要な役割を担う骨盤内の臓器が癒着を起こし、卵巣の卵子放出や卵管への卵子の取り込み、卵子の輸送などが正常に機能しなくなります。
また、子宮内膜症は骨盤内の慢性的炎症なので、骨盤内に腹水が溜まります。腹水の中の免疫細胞や炎症物質が増加してしまい、卵巣や卵管の働きを妨げて着床障害を引き起こすことがあります。

子宮内膜症でも妊娠できるの?

 不妊症で悩んでいる人の20%~30%が子宮内膜症だといわれています。また子宮内膜症患者の約50%が不妊症とされています。症状の状態にもよりますが、子宮内膜症であっても約半分の人が自然妊娠していることになります。
 自然妊娠が望めない子宮内膜症でも、子宮内膜症の治療を行った後に、不妊治療のステップを踏むことによって妊娠する人もいます。子宮内膜症の治療は、さまざまな方法があります。治療を受ける際は、将来妊娠したいことを必ず医師に伝えて適切な治療を選択するようにしましょう。
  

子宮内膜症の治療と不妊治療、どちらを先にするの?

 子宮内膜症の人が妊娠を望む場合、子宮内膜症の治療と不妊治療、どちらの治療を先に行うのかは症状の状態によって違ってきます。
自然妊娠が期待できる軽度の子宮内膜症の場合は、子宮内膜症の治療は行わずに不妊治療を行なっていきます。妊娠すると多量に分泌されるプロゲステロン(黄体ホルモン)は、子宮内膜症の症状を改善するので、妊娠することが子宮内膜症の治療にもなるといえます。
重度の子宮内膜症の場合には、先に子宮内膜症の治療を行ないます。骨盤内の炎症をおさえて、卵巣や子宮の機能をできるだけ正常な状態に近づけた後、不妊治療を行ないます。

子宮内膜症の人の不妊治療はどんなことをするの?

 
 子宮内膜症の人の不妊治療は、子宮内膜症の症状や不妊期間、年齢、他の不妊因子の合併はないかなどを見極めて治療をすすめていきます。代表的な治療方法を紹介しましょう。

【軽度の子宮内膜症】
 自然妊娠が望めるので、子宮内膜症の治療は行わずに不妊治療をします。
■年齢が若くて不妊期間が短い場合(※他の不妊合併症なし)
待機療法(無治療)やタイミング療法で自然妊娠を目指します。
6ヶ月ほどで効果がない場合は、排卵誘発治療と人工授精を行ないます。
■年齢が高くて不妊期間が長い場合(※他の不妊合併症なし)
排卵誘発を行なって人工授精をします。
2~3年で治療の効果がない場合は、体外受精も視野にいれます。

【重度の子宮内膜症】
腹腔鏡手術で卵巣や卵管の癒着を剥離し、病巣の切除や焼却を行なった後、積極的に不妊治療をしていきます。
 ■高齢出産年齢でなく卵管癒着が軽度の場合(※他の不妊合併症なし)
排卵誘発を行なって人工授精をします。
2~3年で治療の効果がない場合は、体外受精も視野にいれます。
 ■高齢出産年齢で卵管癒着が高度の場合
  妊娠しにくいので体外受精を行ないます。

まとめ

 不妊症の原因といわれる子宮内膜症ですが、すべての患者が妊娠できないわけではありません。しかし、子宮内膜症を重症化させてしまって子宮全摘出というケースも中にはあります。将来、妊娠を希望する場合は、月経痛などを放置せず、症状の軽いうちに医師に相談して適切な治療を受けましょう。

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