不妊とは – 不妊の原因 - | 子宝漢方のますや(升屋栄貫堂薬局)

不妊症とは

不妊とは – 不妊の原因 -

西洋医学からみた不妊

「不妊症」とは、西洋医学的には「定期的な性生活を送り、とくに避妊などをしていないのに、2年以上妊娠しない場合」をいいます。
健康な男女が結婚して通常の性生活を営んでいる場合、1年以内に約80%、2年以内では約90%が妊娠するとの結果が出ていますが、夫婦の6組に1組が不妊症に悩んでいるといわれています。
なかなか妊娠に至らない場合、多くの場合、病院やクリニックを訪れ科学的な検査や治療を受けます。そしてその原因により治療を行います。ただし男女とも原因が見つからない事もしばしばあります。
いずれにしても西洋医学ではホルモン剤を使用し、いかに確実に排卵させるか、いかに多くの受精卵を作るかという治療がメインになります。

東洋医学からみた不妊

妊娠の大切な要素は精子と卵子が出会い、その結果できる「受精卵」と、その受精卵を受け入れる「母体」です。西洋医学における不妊治療の最先端では「受精卵」を作ることに関しては本当に目をみはるものがありますが、その「受精卵」を受け入れる母体の体質については病気などの異常が見つからない限りは問題にされません。しかし漢方では母体の体質にこそもっと目をむけるべきであると考えます。妊娠だけではなく、出産までこぎつけるには、受精卵を受け入れる“母体”の健康、つまり“妊娠しやすい身体づくり”をする必要があるのです。

男性不妊症と女性不妊症の割合

男性不妊症と女性不妊症の割合

WHO(世界保健機構)が男女別不妊原因を調査したところ、男性のみ24%、女性のみ41%、男女共24%、原因不明11%だったそうです。最近は、男性不妊の増加傾向にあり男性側に原因があるカップルが48%と約半数を占めています。かつては不妊症というと女性側の問題とされがちでしたが、今では男女ともに半々といわれています。

女性側の不妊の原因

子宮内膜症

本来、子宮の内側だけにある子宮内膜が、なんらかの原因で子宮の内側以外の部分である筋層、卵巣、卵管、直腸、腹腔内に飛び火をして、増殖や剥離、出血を繰り返すのが「子宮内膜症」です。内膜症は、排卵や着床を妨げたりする事があります。

■チョコレート嚢腫
宮内膜症の一病態。卵巣内で子宮内膜組織が増殖して、チョコレート色の液状物がたまっている状態。チョコレート嚢腫があると卵巣の働きが低下します。嚢腫摘出術、アルコール固定、薬物療法などの治療法があります。

■子宮腺筋症
子宮筋層(子宮内)に出来る子宮内膜症。

排卵障害

卵がうまく育たない、または育っても排卵しないのが「排卵障害」です。

■中枢性の排卵障害
視床下部や脳下垂体からのホルモン分泌不全によって起きる排卵障害。

■卵巣機能不全
脳下垂体から性腺刺激ホルモン(FSHとLH)の刺激を受けても卵胞の発育などの卵巣機能が正常に働かない状態。

■多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)
卵胞がある程度の大きさにまで育つのに成熟卵胞まで育ちにくく卵巣の皮が固いために外に飛び出せない症状。

■黄体未破裂卵胞(LUF)
卵胞が成熟するのに排卵が起こらず、普通は排卵後にからっぽになった卵胞が黄体へと変化するのに、排卵が起きないまま黄体化してしまう状態。

■高プロラクチン血症
妊娠していないのに、血中の乳汁分泌ホルモン(プロラクチン)が異常に高い状態。プロラクチンには排卵を抑えてしまう働きがあります。原因は薬剤性、下垂体シュヨウ、特発性(原因不明)の3つがある。またホルモン負荷試験のTRHテストで発見される潜在性高プロラクチン血症もあります。

■早発卵巣機能不全(早期閉経)
40才以前に閉経になること。卵巣に全く卵胞が認められないPDFと、卵胞が存在しているのに性腺刺激ホルモン(ゴナドトロビン)に反応しないGROSがある。 (日本人女性の平均閉経年齢は50歳)

卵管障害

卵管を切除してしまった、あるいは細かったり詰まったりしているために卵子が精子に出会えないのを「卵管障害」といいます。

■卵管切除
子宮外妊娠などにより卵管を切除してしまった。

■卵管癒着
卵管が癒着を起こしている状態。

■卵管狭窄
卵管が狭いこと。

■卵管閉塞
卵管が閉鎖している状態。

■ピックアップ障害
きちんと排卵されているのに、卵管采という卵をキャッチする卵管の先が癒着を起こしていたりしてうまく卵をとりこめない状態。

頚管因子障害

子宮頚管に問題があったり、排卵期に分泌される粘液に問題があり精子が子宮の中へと進入できないのが「子宮頚管障害」です。

■頚管粘液不全
排卵期になると子宮頚管からねばりけのある粘液が増え、精子を通過させやすくする働きがあるが、この粘液の量が少ない状態。

■粘液の性質
排卵期に粘液はアルカリ性となるのに性状が変わらずに精子が適合できない。

■抗精子抗体
精子を抗原とする免疫反応。精子の凝集や不動化を引き起こして受精を妨げる。男性にも女性にもつくられることがあり、不妊の原因となります。

■頚管狭窄
子宮頚管が狭窄で粘液がたまらない。

着床障害

子宮内に問題があり着床が出来ない場合を「着床障害」といいます。

■子宮筋腫
子宮の筋肉組織から発生する良性の腫瘍。30才を過ぎると3.4人に1人はあるといわれる。子宮筋腫のある人が全て不妊の原因になるとはならないが大きさや場所などにより着床を妨げることがあります。

■子宮奇形
先天的な子宮の形の問題。流早産の頻度が高くなるといわれているが軽度のものはそのまま妊娠・出産も可能であり、重度の場合は手術により治す場合もある。主なものに双角子宮など。

■黄体機能不全
子宮内膜の着床のための準備が十分に整わない状態。黄体ホルモンの分泌不全や排卵障害、子宮内膜の感受性異常などさまざまな原因で起こります。

■子宮内膜ポリープ
子宮にポリープが出来ていて表面がでこぼこの状態のために着床できない場合があります。


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