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【子宝養生36】子宮内膜症と冷房病

暑くなってくると、身体も温かくなり子宮内膜症の痛みも若干緩和されるのでは?と思われる方が多いと思います。

そして冬が近づくにしたがい、子宮内膜症の痛みや月経血の量が増えていくように感じるかたもいらっしゃるのではないでしょうか?

実際、昼と夜の寒暖の差が激しくなってくる秋口から初冬にかけて身体が冷えてくる時期になると、子宮内膜症の月経痛が酷くなったり、出血量が増えたりするかたも中にはいらっしゃいます。

しかし最近は真夏でも冷えを感じている方が増えてきています。
むしろ、冬場よりも夏のエアコンの室内にいることで身体が冷え切ってしまい、子宮内膜症を悪化させることも否定できません。

ここでは冷房病を紐解いて、子宮内膜症との関連性についてご説明いたします。

1.冷房病って何

冷房病とは、クーラー病とも呼ばれ、長時間エアコンの効いた室内にい続けた時などに感じる体調不良の総称であり、正式な病名ではありません。

人間にはもともと環境適応能力が備わっていて、周りの環境に合わせて汗をかいたり血管を収縮したり鳥肌を立てて体温が一定になるような働きをします。

しかし、冷房病になるとこの体温調整がうまく働かなくなります。

人間の体温調節の働きは自律神経によって制御されています。

冷房病は、夏でも室内は寒い、外だと暑い、電車でも寒い、日中は暑いはずなのに、一日中寒さを感じる室内で震えているなど、自律神経の動きが忙しくバラバラで、きちんと制御できなくなります。

このとき自律神経のバランスが崩れて、自律神経失調状態が起きてしまうのです。

自律神経は、交感神経と副交感神経がバランスよく動きながら成り立っています。
交感神経は、忙しく活動していたり、緊張していたり、ストレスを感じているときに活発になる神経です。暑い時に血管を広げる働きもあります。

副交感神経は、リラックスしているとき、寝ているとき、食事をしているときなどに活発に働きます。血管を収縮する働きもあります。

自律神経は、全く逆の動きをする交感神経と副交感神経がバランスよく働き合って正常に体の機能を維持してくれます。

2.子宮内膜症と冷房病の関連性は

冷房病で自律神経のバランスが崩れてしまうと、身体が常に冷えた状態になっている為、交感神経ばかりが働き続ける状態が続きます。

交感神経は、血管の収縮、子宮も収縮させることが分かっています。血管や子宮が収縮することによって、子宮内のみならず全身の血の巡りが悪くなります。
血の巡りが悪くなると、冷えを感じる為、筋肉が固くなります。
寒い時に、肩を狭く縮めていることはありませんか?寒いと自然と身体中に力が入ってしまい、筋肉が固くなってしまいます。
そしてリンパの流れが悪くなり、代謝機能の低下を引き起こします。

子宮内膜症にとって、血の巡りが悪くなること、卵巣と子宮が冷えることは一番避けなければいけない状態です。

子宮内膜症の原因は諸説ありますが、内臓の冷えが一因と推察されています。
また内臓の冷えは、子宮内膜と臓器の癒着にも関連するのではないかとも言われています。

冷房病は、自律神経のバランスを乱し、卵巣や子宮、子宮内膜症の各患部のみならず全身を中から冷やしてしまうのです。
子宮内膜症にとって冷房病は大敵と言えます。

3.まとめ

今回の子宮内膜症と冷房病についての内容はいかがでしたでしょうか?

血の巡りの悪さは万病の元になります。
女性は一般的には毎月月経で血を排出していますが、子宮内膜症の場合は一般の女性と比べると排出量はかなり増えていると言えるでしょう。

大量の月経血が排出される状態で血の巡りが悪くなると、貧血や虚血状態になります。
漢方医学でいうと「血虚」です。

血が足りなく、血液の動きによって他の臓器や循環機器へ栄養などを送る機能が低下している状態です。

もし冷房病になってしまったら子宮内膜症のホルモン治療とは別に、血流を良くする治療や食事療法を追加する必要があります。
そんな時には、血の流れを良くする漢方を処方してもらうのも良いかもしれませんね。

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