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子宮内膜症と漢方・食事・栄養素材【子宝養生34】

子宮内膜症の原因は医学的にはっきりとわかっていないのが現状です。
わからないながらもいくつかの発症原因説はあります。
月経血が体の外に排出されずお腹の中に流れ込んでしまう月経逆流説、子宮内膜様の細胞が腹膜など他の部分で発生・増殖するという腹膜化生説等々です。

それらの説の根本原因である「何故その説となる現象が起こってしまうのか?」という部分で、食生活の変化による内分泌攪乱物質の摂取機会が増えたことが影響している可能性がある、という考え方があります。

今回は内分泌かく乱を起こすと言われている食材を中心に、避けるほうが良い食材、積極的に摂取したい食材等をお伝えしていきます。

1.内分泌攪乱物質(ないぶんぴつかくらんぶっしつ)とは?

内分泌かく乱物質は,本来その生体内で営まれている正常なホルモンの作用に影響を与え,その結果,生体の内分泌系をかく乱し,特に胎児や乳児など器官形成の活発な時に生体に望ましくない影響を与えることが問題とされています。

環境庁をはじめとする政府各庁は、『化学物質が内分泌の働きを乱し、生物にとって有害な影響を与える事』が化学物質の内分泌かく乱であると記載しています。
余談ですが環境庁は『環境ホルモンは、内分泌かく乱作用を持つ化学物質の俗称として用いられている」とも述べています。

また世界保健機構は内分泌かく乱物質について『内分泌系の機能を変化させることにより、健全な生物個体やその子孫、あるいは集団(またはその一部)の健康に有害な影響を及ぼす外因性化学物質または混合物』と定義しています。

本来、ホルモンとは,内分泌腺とよばれる器官(視床下部、脳下垂体、甲状腺、副甲状腺、消化管、すい臓、副腎、腎臓、精巣、卵巣など)から必要に応じて微量に分泌される化学伝達物質であり、組織の分化、成長、生殖機能や恒常性(ホメオスタシス)を調節する役割を果たしています。

その種類は数多くあり,成長ホルモン,甲状腺ホルモン,インスリン、男性ホルモン,女性ホルモン(エストロゲン)などがあります。

こうした重要なホルモン分泌に乱れが生じると、起こらないといけない反応が起こる、起こってはいけない反応が起こる、などの現象がみられても不思議ではありません。

子宮内膜症はホルモンの働きによって、発生するはずのない場所に子宮内膜様の細胞が増殖してしまう病気です。この病気の原因のひとつとして内分泌かく乱物質の影響も今後の研究で明らかにされてゆくでしょう。

参考
環境労働省化学物質の内分泌かく乱作用に関する情報提供サイト
http://www.env.go.jp/chemi/end/endocrine/1guide/first_q1.html
厚生労働省内分泌かく乱物質ホームページ
http://www.nihs.go.jp/edc/edc.html#

2. 避けた方がよい食品

・砂糖
白砂糖が代表的な砂糖ですが、白砂糖に限らず三温糖、ザラメ糖、甜菜(てんさい)糖など「単糖類」や「二糖類」と言われるもの全て摂取しないほうが無難です。
これらの砂糖は、さとうきびや甜菜から作られていますが、その精製方法はまさに化学合成です。これらの砂糖は化学的に作られた純度の高い化学的化合物と言えます。

過去にアメリカの神経精神薬理学会議で、「砂糖の大量摂取は、脳に薬物乱用と非常に似た作用を与える」との発表がありました。
副腎皮質ホルモンも異常分泌されることも確認されています。
砂糖摂取により血糖値が急上昇し、インスリンが大量に分泌され血糖値は急降下、これらの血糖値の乱高下により、様々なホルモンが出て抑制されます。
そして自律神経が麻痺してくるのです。

では白砂糖の代わりに何を使えば良いかというと、多糖類のものや、化学的に精製されていない天然のものです。
多糖類とは、粘度の高い糖分の事です。
ハチミツやメープルシロップ、もち米飴等があります。

・牛乳、加工乳
今まで牛乳はカルシウムが豊富で体に良いと思ってきた方が多いと思います。
しかし牛乳は体に良いばかりではなく、むしろ悪影響のほうが多いとも言われています。

牛乳の乳脂肪のうち65%は飽和脂肪酸で、血液の粘度を高めます。またアメリカの学者の研究により、アテローム硬化という血管内での組織硬化が、乳がん、前立腺がん、大腸がんの原因となることが発表されています。
また、ほとんどの牛乳は妊娠中の牛から搾乳されているもので、女性ホルモン様作用を示す硫酸エストロゲンが含まれています。

またマーガリンは欧米が食品添加を禁止しているトランス脂肪酸が豊富に含まれている為必ず避けましょう。

牛乳や乳製品の摂取をやめるとカルシウム不足が心配という声もありますが、全く問題ありません。昔の日本人は牛乳を飲んでいませんでしたが、発掘される骨はとても丈夫でした。
日本人の野菜や魚などを摂取する食生活は、欧米人の肉中心の食生活と違い牛乳のカルシウムを必要としていませんでした。野菜でも牛乳と同じくらいのカルシウムが十分に摂取できることは学術的に証明されています。
牛乳アレルギーの子供は、カルシウム不足で転んだだけで骨折するという話はそうそう聞くことはありません。

牛乳、乳製品は、血流を妨げ、女性ホルモン様の物質が含まれており、子宮内膜症を悪化させている可能性は否定できません。

・肉類
子宮内膜症は食の欧米化によって動物性脂肪過多によって、増えたのではないかとも言われています。
どうしても食べたくなったら、脂身の無い部分を少しだけ口にするなら良いとする子宮内膜症の食事療法を推進する医師もいます。
ただひき肉は口にしないようにしたほうが良いでしょう。

・小麦粉
小麦粉のグルテンは腸の働きを低下させ、ホルモンバランスを崩しやすくすると言われています。
パンは避けた方が無難ですが、どうしても食べたい場合はグルテンフリーの小麦粉で作られたパンを食べるか、米粉パン、コーン粉パンにしたほうが良いようです。


3.積極的に摂取したい食べ物

・身体を温める作用のある食品
玄米、根菜類(大根、人参、ごぼうなど)、しょうが、ネギや玉ねぎ

・血行を良くする食品
カボチャ、ブロッコリー、モロヘイヤ、豆類など

・鉄分の多い食品
ひじき、パセリ、小松菜、ほうれん草など

・ビタミンCの多い食品
アセロラ、キウイ、柿、イチゴなど

どれも一つだけを過剰摂取するのは良くありません。理想はバランスよく全ての食品を少しずつ、よく噛んで摂取することです。
よく噛む、という行為は消化を助けるだけでなく、脳が活発に機能する働きや、唾液に含まれる成分が活性酸素を抑制する働きがあるとされています。

いかがでしたでしょうか?
避けるべき食品項目では、意外に思えるものもあったと思います。しかし、子宮内膜症に特化した避けるべき食品という意味では、以前から考えられていた説であることは間違いありません。

いきなり全部をピタッとやめるのは難しいと思いますが、意識して減らしていくことで少しずつ身体の反応を確認していくこともできます。
個人差はありますが、ご紹介した食品を摂取することを避けて月経痛の緩和や月経血量の減少、子宮内膜症縮小などの変化を実感した人も少なからずいるようです。

病院でホルモン治療中は医師の指示に従い、処方されたもの以外のサプリを摂取するのではなく、和食中心の食事で不足分を補えると良いですね。

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