子宮内膜症といえば『痛み』 鎮痛剤の知識が大事 | 子宝漢方のますや(升屋栄貫堂薬局)

子宮内膜症といえば『痛み』 鎮痛剤の知識が大事

2016年09月02日更新

1.子宮内膜症で伴う痛み

子宮内膜症では様々な「痛み」を伴うことが知られています。痛みの原因としては、プロスタグランジンという化学物質が通常より多く分泌されることと癒着とされています。癒着が卵巣付近にあれば卵胞の成長や排卵時に痛んだり、他の臓器では癒着により引き攣りで痛みを感じるといったこともあります。
一般的には生理痛を訴える患者が多いのですが、その他にも様々な痛みを誘発する場合があります。そういった痛みを抑えるために使われるのが鎮痛剤です。

ただ、内膜症の場合は様々な症状に合わせて鎮痛剤の強さを調節しなければその後の副作用がある場合があるので処方にも慎重にならなければなりません。
単純に痛みだけなら一般に市販されている鎮痛剤を購入して服用している方もいます。しかし、注意しなければならないのは治療後に妊娠の希望している場合です。

2.鎮痛剤について

消炎鎮痛剤:主に使われるのは非ステロイド系の消炎鎮痛剤です。良く知られている薬名としてはロキソニンやボルタレン、バファリンです。これは生理痛や頭痛薬としても良く使われるので服用したことがある人は沢山いると思います。受診しなくても簡単に手に入れられ、安価で安全性も良く知られている為、服用したことがある人も多いでしょう。
しかし、この薬はあくまで痛みを和らげるだけにすぎません。内膜症の場合は月経の度に病気が進行していきますのでこの薬は進行を防ぐことには使えません。

非ステロイド性抗炎症薬:この薬は体内で起きた炎症や痛み、熱などを起こす物質の生成を抑制するなどにより鎮痛効果を発揮します。この薬は少なからず副作用が出現することが分かっているので妊婦への使用は注意が必要ですが、妊娠していない患者には用法・容量を守って使用される場合があります。あくまで炎症や痛みを抑える場合に使われることが多いですが、消化器系の副作用を懸念して長く使い続ける事はあまり推奨されていません。

また、この鎮痛剤は排卵期(直前)に服用すると排卵を抑制する効能がある為、ときに体外受精の採卵前に使われることがあります。自然妊娠を希望する場合は服用を避けたほうがよいのですが、痛み等がひどい場合はこの限りではありません。

貼付薬:服用薬以外に解熱鎮痛目的で使用される貼付薬(貼り薬)があります。これは皮膚から薬を吸収させ鎮痛効果を表すもので、主に整形外科系の疾患(関節痛、筋肉痛など)に使用されることが多いようです。「鎮痛薬を使用していますか?」とお聞きすると貼るタイプの鎮痛薬は含まれないと思われる方もいらっしゃり注意が必要です。

3.鎮痛剤に頼るのではなく、痛みの元を漢方で改善

痛みに耐えきれず鎮痛剤を使用してはいけない、ということではありませんが交感神経を優位にして血行障害を招くので出来るだけ使用は控える方がいいと言えます。そのためにもそもそもの痛みの元を改善する漢方薬を使用するという方法もあります。

内膜症が原因で起こる様々な痛みは血行不良や癒着の引き攣り、発痛物質により起こるとされているので、血行不良や冷えからくる筋や腹膜の収縮を緩和する漢方薬があります。ますやでは漢方薬も痛みの種類や胃腸状態、個人の体調や症状を細かく聞きその人に合わせた漢方薬を処方していきます。
鎮痛薬が身体に合わないと感じるときや、我慢できる軽度の痛みなら鎮痛剤ではなく漢方での緩和も視野に入れてみましょう。また、体を温める食事や生活、運動などを日頃から心がけることもとても大事です。


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