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子宮内膜症と着床

1.着床とは?

子宮にやってきた受精卵が最初に内膜の絨毛に潜り込んで根を生やして受精卵が成長を始める事です。健康であれば症状の自覚は全くないうちに行われます。この着床は現代の医学が進歩しても未だに人工的に行うことは出来ません。持って生まれた身体の機能にゆだねるしかないのです。

よって、いい受精卵が出来ても着床が行われずに妊娠至らないと悩む女性は増えています。しかし、内膜症の場合はこの機能そのものも正常に行えない可能性があるので自分の身体の機能がどこまで正常に働いているかを知っておく必要があります。

着床を妨げる原因については子宮内の環境の異常と受精卵の異常の2つとされています。しかし本来はどちらかの原因1つでも着床障害となり妊娠に至らない場合が多いのです。内膜症の場合はこの2つがどちらも影響している場合もあるので注意が必要です。

近年、着床には「サイトカイン」という体内の物質が必要であることが分かってきました。このサイトカインとはリンパ球やマクロファージなどの免疫や神経細胞、造血細胞と互いに情報を交換したりするためにいろいろな物質を出しているものの総称として呼ばれています。このマクロファージが分泌するサイトカインのうちのどれかが妊娠を妨げるという事が分かってきました。

2.子宮内膜症との関係性

子宮内膜症を患うと「プロスタグランジン」という生活活性物質の放出が盛んになります。この物質は非常に厄介で流産を引き起こす原因にもなっているので妊娠しにくい要因の一つと言われています。

軽度の子宮内膜症の場合、貯留液(腹水)が溜まる事が多いのですがその腹水にサイトカインという物質が多くみられます。この物質は子宮内膜細胞自身も作り出す事が判明していて、内膜細胞が異常に作り出して増えすぎるという事も起こる場合があります。腹水に溜まって炎症物質となったプロスタグランジン(痛みの一因)やサイトカインの濃度が高い所を卵子が僅かな時間存在してしまいます。

この時に卵子は少なからず炎症物質の影響を受けてしまう事となり、卵管に取り込む際に妨害したりやってくる精子機能の障害や受精卵の発育を阻害するなどの影響を及ぼすとされています。また、子宮内膜細胞そのものが影響を受けて内膜にうまく潜り込めず着床障害となり成長不良を起こすことになると分かってきました。

では、内膜症を患っていても妊娠に必要な着床を妨げないでいる方法はないものでしょうか。

3.着床の妨げをなくすために

まずは腹腔鏡内に溜まった腹水を綺麗にする必要があります。洗浄して炎症物質となるプロスタグランジンや作り出されたサイトカインを全て取り除くことです。こうする事で受精卵への影響を小さくできますし、妊娠に繋がる着床への確率を上げる事が出来ます。

また、もう一つの方法として内膜症患者の場合は卵子を体外へ取り出してから精子と受精させ、子宮に戻して妊娠の手助けをする体外受精も有効とされています。内膜症そのものは早期でなければ完治は難しい病気とされていますので、完治を目指していれば妊娠できる時期を待たなくてはなりません。そこまでゆったりとしている時間がない場合には有効な方法と言えます。

4.一番大切な事

最後に、着床と内膜症の関係性が分かってきたところで、どれだけ上質な受精卵が出来てもその受け皿となる子宮内膜のベッドが悪ければ妊娠のまず一歩である着床そのものがしにくいという事です。

内膜症を患っていても妊娠する女性はいますし、出産している女性もいます。今の医療技術ではその方法もありますので全く問題はありません。まずは妊娠成立に至るまでのメカニズムを知る事と、治療をどうしていけば着床への影響がでないかなど、知っておくことが必要が不可欠となります。また、病院での対症療法だけでなく食生活や運動、漢方やサプリメントなどを有効に活用し、身体本来の力をつけていくということがとても大切です。

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